頭痛

 

 

 1.概要

 頭痛には、脳性頭痛(頭頸部外傷性頭痛と脳血管障害性頭痛)と非脳性頭痛(筋膜性頭痛と神経性頭痛)があります。

当院では、筋膜性頭痛の治療を得意としております。

筋膜性頭痛は、筋膜に形成されるトリガーポイント(TP)が引き金になって生じます。

TPは痛みを生じさせる原因点で筋膜に形成され、TPを指で押さえると強い痛みが生じます。頭痛の原因となっているTPを押さえるといつもの頭痛と同じ痛み(再現痛)が出現します。時には、頭から離れた部位の筋膜に頭痛の原因TPがあることもあります。

また、顎関節症から頭痛が発症することがあります。これは歯を強く噛みしめたり、歯ぎしりなどを行うことで咬筋や側頭筋に頭痛の原因となるTPが形成されるためです。

 

 2.各頭痛の詳細と治療法

(1)筋膜性頭痛

①頭痛の特徴 

頭全体もしくは片側性に圧迫感または締めつけられるような頭痛が生じる。

 

②検査法

圧痛検査法(重症度チェック)(1)

 

 


上記の図の数字の部位を押さえた時に痛む場合を陽性とし、陽性部位が多いほど重度な頭痛となります。

 

 

※全ての検査は優しく、丁寧に行いますので、ご安心ください。


③治療法

 

関連痛の放散パターンから、痛みの原因となっているトリガーポイントを推測し、同部位にマッサージや鍼治療(3)を行い頭痛を取り除きます。

参考文献: Travell Janet G,Simons David G,川原 群大.(1992).『トリガーポイントマニュアル』.エンタプライズ

 

 

④症例

  30代、男性、筋膜性頭痛

(1)発症原因

仕事では下を向く姿勢が多く、夕方より左後頭部、前頭部を中心に頭部全体に鈍痛が出現したため当院受診。 

(2)症状

頭部全体に非拍動性で常に締め付けられるような鈍痛。動作による頭痛の変化なし。

(3)治療法

後頭下筋群と頭最長筋のTPが頭痛の原因と判断し、同部位に鍼治療とマッサージを行う。

(4)経過

初回治療後、頚部から頭部の筋緊張が緩和され、頭痛も治療前の半分に減少。

2回目治療後、頭痛が消失したため治療終了。

(5)総評

症状や検査から筋膜性頭痛と判断し、頭痛の原因であるTPを的確に見つけられた為、短時間で頭痛を取り除くことができた。

 

(2)脳性頭痛

①脳性頭痛を生じる疾患

頭頸部外傷•障害、脳梗塞、くも膜下出血、脳出血、一過性脳虚血発作、髄膜炎、脳炎など

 

②診断基準

.脳性頭痛を生じる疾患の診断がなされている。

.脳性頭痛を生じる疾患の症状(嘔吐、半身が痺れる、力が入らない、物が二重に見える、視野が欠ける、呂律が回らない)が出るタイミングと頭痛の出現タイミングが一致している。

 

 

上記のような症状がある場合は、必要に応じて医療機関へのご紹介も行っております。